2587 金剛院と千登世橋
今週の東京は木曜日を除いて、雨ばかりだったが、今日は良く晴れた。遠くまで澄み渡っている。
今日の駅からハイキングは、池袋を出発して豊島区縦断するコース。ほとんどが行ったことのある場所ばかりだったが、今回も“歩き目的”で参加することに。
最初の見学地は、西武池袋線椎名町駅からすぐの金剛院というところ。ここは初めての訪問。
金剛院は、西武線を越えるために高架になった山手通りの下にある。
門をくぐると、弘法大師修行像が出迎えてくれる。
そして、この像の周りには、四国八十八ヶ所お砂踏み参拝所があった。時計回りに順にお砂のある石を踏みながらお参りすると、八十八ヶ所のお参りと同じ御利益が得られるという。
おじゃことも話したのだが、どうしてこのような“サービス”が存在するのか、ちょっと不思議。
駅からハイキングに合わせてか、今日は「三面大黒天」が特別に公開されていた。大黒天、弁財天、毘沙門天の3人の神様が一体になった珍しい仏像だ。本堂からちょっと奥の方に置かれた三面大黒天は、想像していたより、ちょっと小さめ。
もしこの仏像が、七福神巡りの1つに加わっていたら、あっという間に終わってしまうなぁ…とつまらないことを考えてしまった。
山門の近くには「庚申供養塔」というものがあった。
庚申塔(庚申塚)の意味などについては他のページを参考にしてもらえたらと思うが、目を惹いたのは、お供えのにんじん。にんじんをお供えすることに何か深い意味があるのかと思って、いろいろ調べてみたが、関連性を見つけることができなかった。
小さなお寺だったが、いろいろと“見どころ”がある。目の前を通る山手通りはときどき自転車で走り抜けるが、こうしたイベントをきっかけに、興味深い場所を知ることができるのは、とてもありがたいことだ。
この寺のホームページや住職ブログもあったので覗いてみると、いろいろなイベントなどの企画もあって、これまた興味深い。これも何かの縁かもしれない。
目白庭園を経て、続いてのポイントが、千登世橋だった。
この千登世橋、知る人ぞ知る貴重な橋で、架橋されたのが1933年(昭和8年)。幹線道路の本格的な立体交差は、都内でこれが初めてだったらしい。この作られた年、1930年代は、個人的に関心の高い建築物が建てられた時期に一致しているから、より興味がわいてくる。
橋の上を目白通り、下を明治通りが交差している。
掛けられて以来使われ続けてきたこの橋は、今もって現役だし、この橋の前後で道路の幅が狭まるような、無理矢理使っている感はまったくないのが素晴らしい。
1930年代に作られた建造物は、多くの場合、アールデコの影響を受けることが多いのだが、あらためて見てみると、いわゆる“親柱”が、アールデコの雰囲気を感じさせる。
照明も独特
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千登世橋は、以前からきちんと取材して、写真にも収めたいと思っていたから、今回の企画は願ったり叶ったりだったのに、あまり時間がなかったことやカメラ自体に問題が出始めてきてしまって、満足いく写真を撮ることができなかったのがとても残念…。
このあと、雑司が谷霊園と護国寺を回って、ゴールの駒込駅へ。