2555 亀戸七福神
毎年、正月には七福神を回っているが、今回は亀戸七福神に行ってきた。
亀戸といって思い出すのは、亀戸天神くらいで、これまでもあまり縁のない場所だ。七福神があるってことは知ってはいたが、回ったのは今回が初めて。各寺社の距離が近く、ゆっくり回っても、それほど時間はかからない。
今回歩いてみて感じたのは、これほど“地味”で参拝客に“媚びていない”七福神も珍しいのではないかということだった。御朱印を押してくれるのは、この時期だけであるにもかかわらず、ご本尊を拝めない寺社が多いのは残念だった。特筆すべき見どころが見つからなかったので、今回は簡単に一気にご紹介。
寿老人 (常光寺) |
最初に訪れたのは、寿老人のいらっしゃる常光寺。ここで、色紙を購入(¥400)。御朱印が印鑑タイプは¥200(手書きだと¥300)。
お寺自体は特に見どころはなく、寿老人もお堂に入っているが、暗くてよく見えなかった。
弁財天 (東覚寺) |
なぜかおばあさんが本堂の前に佇んでいるのが印象的だったが、これまたこれといって印象に残らないお寺だった。弁財天を拝見することができるのは、この時期だけのようだ。
ただ残念なことに、弁財天が収められているお堂は、前面がガラスで仕切られているため、今日のように天気がいいと、暗い内部はほとんど見えないのだ。カメラで収めようとしていた人がいたが、おそらく「写真を撮る自分の姿」しか写っていないだろう。
恵比寿神、大国神 (香取神社) |
続いて訪れたのは、恵比寿さまと大黒さまのいらっしゃるという、香取神社。これまでの寺社と比べて、比較的規模が大きく、初詣に訪れている人も多かった。
「区内で最古の歴史を誇る」とのこと。
まるでニュータウンの住宅地のような感じで、ずらりと並んだお堂のひとつに、ご本尊が収められている。大切にされているとは思うのだけど、なんだかありがたみが薄い。
毘沙門天 (普門院) |
うっそうとした森の中にあるお寺。とても静かで都内にあるお寺とは思えないくらい。
時間が止まっているかのような錯覚を覚える。管理が行き届いていないせいか、木々は伸び放題、卒塔婆や使われなくなった墓石が山積みになっている。
これじゃ、まるで廃寺だ。
それでも、毘沙門天のいらっしゃるお堂はしっかりとした建物だった。内部が見られるように開けられていたが、中は真っ暗で、ほとんど何も見えなかった。しかも片付けられていない感じだった。毘沙門天が気の毒になる。
天祖神社 (福禄寿) |
裏口から入ったせいで、最初、御朱印がどこで押してもらえるのかわからなかった。
ご神体は、小さなお堂の中に収められていた。ご神体が見られるに扉が開かれていたが、御簾が
龍眼寺 (布袋尊) |
亀戸七福神の最後を飾るのは、布袋尊。建物全体が新しかったせいか、これまで見てきた寺社の中で、もっとも“きちんと”していた。
布袋尊が収められているお堂も、中に明かりがともされ、布袋尊が神々しく輝いて見えた。