今でも乗れる昭和の鉄道/小牟田 哲彦

■鉄道,龍的図書館

今でも乗れる昭和の鉄道 今でも乗れる昭和の鉄道

東京堂出版 2008-02
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つい先日、昭和を代表する鉄道と言っても過言ではない新幹線0系が引退したばかり。

当たり前だった“昭和時代”の鉄道風景は、どんどんと消えている。鉄道車両や塗装などはとてもわかりやすい例で、ニュースなどでも取り上げられるが、本書では、さらに鉄道の関連施設や案内表示など、あまり取り上げられることのない昭和の風景を紹介している。

「停車中は使用しないでください」

そういえば、便器の底から線路が見えたこともある…

今の若い人から見たら信じられないかもしれないが、かつて列車のトイレと言えば、駅に停車している間は使用禁止とされていた。幼い頃、その理由がわからず、親に質問したのを覚えている。

そんなトイレもいつの間にやら姿を消した。

先日行った、鉄道博物館で見かけて撮ったのがこの写真。とても懐かしい。

本書で取り上げられたのは、どれも興味深い内容ばかりだったが、その中から一部をクイズ形式で紹介してみたい。


1. 長距離を走る車両には、上着を掛けるフックがついているが、古い車両だと、フックは2段になっている。この目的は?

2. 長距離を走る車両で、窓下のテーブルに必ず備え付けられたのは?

3. 次のうち、国鉄時代の書体(フォント)はどれ?

どのフォントもそれなりに特徴的

4. 待ち合わせや追い越し等で長時間停車するが、つぎのうち実際に存在するもっとも長い停車時間はどれ?(現在はダイヤ改定により存在せず)

  1. 44分
  2. 1時間4分
  3. 1時間44分

こたえ

ちなみに本書はけっしてクイズの本ではないのであしからず。