2542 墓参り

日常生活

毎年恒例の墓参りのために東松山にやってきた。

墓が駅から離れているので、いつも車で来ている。待ち合わせのためにやってきた東松山駅はすっかり雰囲気が変わっていた。再開発で、駅前広場が大きく変わり、駅ビルのような立派なビルが建っていたからだ。僕がこの駅まで通っていた高校時代から長らく変化がなかったので、ちょっと驚いた。

立派な駅ビルが…!

待ち合わせの時間まで友人を待つ間は、なんだか居心地の悪さを感じずにはいられなかった。3年間も通った駅なのに、なんだか場違いな場所に来ているような気すらした。

庇1…よく見ると…

待ち合わせ時間になって友人たちが現れる。せっかくなので、駅の様子を観察してみることにした。

よく見ると駅ビルになっているのは、手前の部分だけで後ろは以前とまったく変わらない見慣れた橋上駅舎だった。駅ビル部分には、駅としての機能はほとんどなく市の出張所やトイレなどのちょっとした施設が入っているに過ぎなかった。駅ビルと駅舎は庇のようなものでつながっている感じは、“はりぼて”と言ったら言い過ぎかもしれないが、逆に、妙な安心感を覚えた。うまく説明できないけど。

庇2…こんな感じ…

お墓参り自体は、まったく例年通り。

空はどんより

高校時代の友人が交通事故で亡くなって十数年経つ。命日に近い12月上旬から中旬の間にお墓参りに来るのは恒例となっているが、今回もお墓の前で今年一年を振り返る。故人の前に報告すべきような私的な話題はほとんどなかったので、昨今の政治や経済の状況についてひたすら語り合う。

お墓参りが終わると、僕の中ではいよいよ“年末”が始まるような気がする。

郊外に出ると原野のような光景が広がる 木に作られたブランコ

Posted by ろん