2526 青い東京タワー
会社からの帰る途中、写真を撮っている人たちがたくさんいたので、その方向を見てみると、いつもの東京タワーが、なぜか青い。
はて、今日は何かのイベントだったか?と調べてみたら、世界糖尿病デーの啓発活動の一環として、今日に限り、東京タワーを青くライトアップしているということがわかった。
“Unite for Diabetes”(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズと、国連や空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」を使用した通称“ブルーサークル”が、世界糖尿病デーのシンボルマークとなっている。
現在、日本人の約820万人が糖尿病であることを強く疑われ、糖尿病の可能性がある人を含めると約1870 万人もいるという。総人口の10%以上だ。そして40
歳以上になると、実に約3人に1人が糖尿病の疑いがあると言われている。
糖尿病になると完治しないとか、人工透析をし続ける必要があるとか、ひどい状態になると、失明や手足の切断といった大変なのに、ごく身近なありふれた病気になっているのだ。
多くの場合、ふだんの生活習慣を気をつけるだけで避けられるということを考えれば、もっと真剣に意識するべき病気なのだろう。
青い東京タワーなんて、そう滅多に見られる姿ではないので、ちょっと近くまで見に行ってみることにした。
ライトアップは大展望台から上だけだ。なんだかボーッとタワーが浮かび上がっているようで、妙な感じだった。東京タワーからちょっと離れたところに、ライトアップ用の照明が並んでいる。ここから上までよく光が届くものだと関心してしまう。
ちょうど東京タワーでは、クリスマスツリーとイルミネーションのイベントをやっているということもあって、近づくにつれて見物客の姿がどんどん増えていった。展望台に上がろうとする人たちの行列もずいぶんと長くなっていた。
糖尿病の広がりと病気の怖さ…、そして、青とイルミネーションの美しさ…
ものすごく“落差”みたいなものを感じた。青い東京タワーが訴えかけている呼びかけに、ほんの少しでも気付いて欲しいなぁ…なんて思いながら、東京タワーをあとにした。
・・・東京タワー好きの絵梨那さんは、間違いなく行ってるだろうなぁ。