2477 不可解でならない政府の動き

社会・政治・事件

アメリカが北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除する手続きを開始すると発表した。

予想されていたこととはいえ、平静を装っている日本政府も今後の対応に苦慮することは間違いない。

それなのに、福田首相は「テロ支援国家指定が解除されることが拉致問題解決のテコを失うとは全く考えていない」…などと言ってしまう(記事キャッシュ)のだから、本気で日本という国自体が心配になってくる。

そもそも、先日、日朝実務者協議で北朝鮮が再調査を約束したことを受けて、日本政府が経済制裁の一部を解除してしまったことが、今回のアメリカの行動に影響を及ぼしている気がしてならない。いや、勘ぐった見方をすると、アメリカがテロ支援国家解除をするきっかけ作りを、日本が“お膳立て”したのかもしれない…とすら思えてくる。

今回の動きを見て、「日本政府っていったい誰のための組織なのだろう」って思えてくる人も少なくないのではないだろうか? 日本国内でごくふつうの生活をしていた人が、外国によって誘拐されたとしても、日本政府は、決して本気で助けてはくれない。しょせんやってくれることはこの程度のことだということを、いま目の当たりにしているのだ。

ほぼ間違いなく、これからも北朝鮮は、核は放棄しないし、拉致被害者は帰さない。誰もが確信しているのに、なぜ約束を簡単に反故にする国の言うことを易々と聞いてしまうのか?

もうしばらくすれば、約束が守られなかった云々というニュースを見ることになるだろう。

かなり厳しい書き方になってしまったけれど、もし、この理解が間違っているのならば、どうか国はきちんと説明して欲しい。こんなことを書かずにはおれないほど、ここ最近の日本の動きは不可解でならないのだ。

Posted by ろん