2469 東京スカイツリー
先日、新東京タワー(仮称)の名前が「東京スカイツリー」に決まった(web魚拓によるキャッシュ)。
新東京タワーのままでもいいような気がするが、運営主体が全く異なるので、そういうわけにもいかなかったのだろう。結果は以下の通り。
1 | 東京スカイツリー | 32,699 |
2 | 東京EDOタワー | 31,185 |
3 | ライジングタワー | 15,539 |
4 | みらいタワー | 13,915 |
5 | ゆめみやぐら | 9,942 |
6 | ライジングイーストタワー | 6,426 |
今回はあらかじめ決められた選択肢しかないとは言え、もっとも多くの得票をした名前が選ばれたのは、まぁよかったと言える。これだけ大規模な施設であれば、おのずと公共性を帯びてくるのは当然で、賛同を得られにくい名前を付けるわけにはいかないだろう。「東京スカイツリー」は、そのものズバリの地名と、タワーそのものの形状を木に見立てて、きわめて明快だ。
次点は「東京EDOタワー」。ギリギリの僅差であった。江戸東京博物館とか、大江戸線といった名前がすでにあるので、“江戸”という表現に抵抗が少ないのかもしれない。しかし、「EDO」とアルファベットがまぜこぜになっていることや、なぜいま“江戸”なのか、いまいち必然性に欠けるところが気になっていたので、これが選ばれなくてよかったと思っている。
ライジングは、東京の東という意味だそうだが、ちょっとわかりにくい。ネーミングはできるだけ説明調にならないようにすべきだ。語感や雰囲気だけで決めると、あのE電の悪夢がよみがえる。
「みらいタワー」や「ゆめみやぐら」のような、いかにも行政がつけそうな名前の評価が低かったのは、賢明な判断と言える。
未来とか、夢なんてのは、各自が感じたり、連想させるもので、押しつけるものではないはずだ。自分から名乗るのは、そう思われないかもしれないという不安から来るような気がするのは、あまりに穿った発想だろうか?