2401 この世に“本当のこと”なんて存在しない

物思いに耽る(雑感)

この世に“本当のこと”なんて存在しないと思うことがある。

あるとしたら“自分が信じたこと”を真実と呼ぶ」ということだけで、実際に起きた出来事かどうかなんてどうでもいいことなのだ。だから人の数だけ“本当のこと”が存在するということになる。もっとも、人はそれを“思い込み”というかもしれないが。

ただ“本当のこと”がいくつもあると人間の生活が成り立たなくなるおそれがあるので、多数決でもっとも多い意見を“真実”と呼んでいるにすぎない。

なにかのトラブルで、関係者間の主張が真っ向から対立することがある。どんなにこちらが説明しても一歩も引いてくれないようなとき、それは、おそらく相手が言ってることは“本当のこと”なのだ。 もちろん、こちらの主張も“本当のこと”であって、それは共存する。

仮に、明らかに相手が誤解や誤認していると、こちらが気付いたとしても、相手にとってはそれが本当のことであり、真実なのだから、それを覆すことは大変な労力だし、こちらも無用な手間をかけることになる。

だから、ちょっと考え方や接し方を変えて、相手は“本当のこと”として認識しているという前提で話をすれば、少しは問題可決の糸口が見えてくるような気がするがどうだろう?

Posted by ろん