2387 列車種別の英語表記を考える
先日、回送のいろいろを思い出してみたが、鉄道の種別について、気になってきたので、ちょっと考えてみたい。
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急行はExpress、快速はRapid、普通はlocal ということで、このあたりは、違和感はない。
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準急のSemi Expressは、急行に準ずるという点で、英語の意味も合ってそうだ。京都、大阪、神戸を結ぶJR西日本の「新快速」は、普通の快速とは違う特別な快速ということで
Special Rapidに、Serviceがついている。東京から新宿、八王子方面を結んでいるJR中央線を走っている、特別快速もSpecial
Rapidだ。いずれも直訳風。
浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールの場合、各駅に止まる普通以外に2つの種別がある。浜松町を出発したら空港まで止まらない空港快速HanedaExpressと、途中まで各駅に止まる区間快速Rapid。
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直訳すれば、Airport Rapid 、Section Rapidということになるだろうが、そこをあえて意訳されている。外国人の方には、この方が理解しやすいのではないか?
さて、これまで紹介してきた種別と違い、「特急」という種別はちょっと微妙だ。
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もともと特急とは「特別急行」であり、Special Express となってもいいようなものだが、そうした表記をしているところは多くない。
最も多いのはLimited Express。LTDは、Limitedの略で、“限定”という意味だから、「限定急行」ってことになる。どのあたりが限定なのか、いまいちよくわからないが、日本ではこのLimited
Express が何故かよく使われるのだ。ちなみに、新幹線は Super Express と呼ばれるらしく、英語版の車内放送でも使われている。
種別をいろいろ調べていくなかで、もっともヘンな種別を見つけた。京王線を走る「準特急」という種別だ。
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Special なんだけど、Semi …ってわけがわからなくなる。
たしかに、特急に準ずるということではあろうが、じっくり考えると妙だ。そもそも特急の名称自体、「特別な急行」を略したモノなのに、それに準ずるんだったら、急行と違わないじゃん…みたいなツッコミを入れたくなる。特別な…で倍にしたモノを、準を付けて半分になって元通りみたいな。