2383 駅からハイキング~御茶ノ水界隈
今回の駅からハイキングは、JR中央線御茶ノ水駅が出発駅。
ちなみに、このあたりは御茶ノ水という地名はなく、東京都文京区湯島から千代田区神田駿河台あたりのことを「御茶ノ水」と呼ぶ。
見れば見るほど「御茶ノ水」って面白い地名だ。
スタートは御茶ノ水駅というのはわかったが、スタートの受付が見当たらなかった。看板を持った係の人がいたので、その看板の矢印に沿って行っても、見つからず…。仕方がなく、もと来た道を戻って、係の人に聞いてみると、横断歩道を渡って、更に先に行ってくれと言う。
受付は臨時改札口の奥だった。どおりで見つからないわけだ…。
こんなところに臨時改札口が… |
自動改札機は解放中。受付は奥 |
ようやく出発。
まずは聖橋を渡る。実はさっき受付を探しに1往復したばかりなので、渡るのはすでに3回目。
秋葉原やかつての交通博物館などが見える。手前の電車は神田川を渡る丸ノ内線。
最初に訪れたのが、麟祥院。ここは春日局のお墓があるお寺なのだそうだ。
お墓は、独特の形をしている。
それより気になったのは、お寺の入り口に止まっていた救急車。どうやら駅からハイキングの参加者が、境内で怪我をしたらしい。確かに歩きにくいところも多かったが、中には、コンクリートに綺麗な足跡の穴が開いていた。コンクリートが固まる前に間違って踏み込んだのだろう。
それは仕方がないとは言え、開いてしまった穴は塞いでおけばいいのに。
実は、最初の行き先は東京大学だったが、これまで行ったことがあったため省略。
「駅からハイキング」は決められたルートを歩くことは少ない。わずかな例外を除いて、おじゃこ愛用の地図に色を塗るのが目的となっている。この地図では歩いた道路に色を塗っていくため、一度でも歩いた道路では意味はなく、必然的に裏道や脇道などを歩くことが多くなるのだ。
今回もその傾向は顕著に表れ、指定されたルートでない道を歩いたこともあり、結果的に距離は大幅に短くなってしまった。
湯島天神へ。
まさにいま一番忙しい時期だろう。それを象徴するのが、おびただしい数の絵馬だ。これだけたくさんの依頼に菅原道真公もさぞかしお困りだろう。
今日はとにかく寒い。そのせいか、酒まんじゅうが飛ぶように売れていた。わずか数センチ程度のまんじゅうが1個90円ってのは高いなぁ…。買っちゃったけど。
神田明神へ。
かつて営業の仕事をしていたときは何度か来たことがあるが、最近はかなり久しぶり。以前に比べると、ずいぶんきれいになって、
獅子舞がおみくじを運ぶ |
銭形平次? |
公式の訪問ルートに載っていなかったが、湯島聖堂に寄ってみた。
この界隈は何度も来たことがあるのに、湯島聖堂は初めてだった。入ってビックリしたのは、とにかく黒ずくめだったということと、意外と人が少ないということだった。入口付近が工事中だったので、そこが復旧するとまた違って見えるかもしれない。
歩く途中で見かけた2つの建物(カトリック神田教会聖堂、山の上ホテル)は、いずれもじっくり観察したかったが、時間がなくて1、2枚写真を撮っただけだった。ちなみに、カトリック神田教会聖堂は、1928年(昭和3年)、山の上ホテルは1937年(昭和12年)に作られている。
最後に訪れたのが、明治大学博物館。
「商品博物館」「刑事博物館」「考古学博物館」の3つの大学博物館を統合してできたのは、2004年(平成16年)というから、結構最近だ。
中でも最も注目したのは、やはり刑事部門(コーナー)。日本で唯一の刑事博物館で、さまざまな処刑具や拷問具などが展示されている。特にギロチンやニュルンベルクの鉄の処女は、日本ではここでしか見られないという。なかには斬首後の写真などもあり、実物の道具展示と相まって圧倒される。たくさんの拷問具は、多くの冤罪を生んできたことだろうと思うと、なんだかやりきれない気持ちになった。
博物館をあとにしたら、ゴールの御茶ノ水駅はもうすぐそこ。今回はちょっとハイキングっぽくなかった気がする…。