2324 退屈で仕方がなかったときのこと

物思いに耽る(雑感)

ふとこんなことを思い出した。
僕がまだ小学生だったころ、夏休みに帰省した岩手の母の実家で過ごしたときのことだ(こんな時期にかなり季節はずれだけど)

岩手へはいつも行くのが楽しみで仕方がないのに、いざ行ってみると結構退屈な時が多かった。ここには従兄も住んでいたから、ときどき遊んでもらえたものの、それ以外の時は何もすることがなかったのだ。

知らない場所だから、ひとりであまり遠くにも行けないし、家の前の小さな畑や近くの山に行って、虫を捕まえるくらいのことしかできなかった。夏の昼下がり、蝉の鳴き声に包まれながら、途方もなく退屈で仕方がない時間を過ごしたのだ。

それから二十数年の月日が流れた。

再び、あのような「退屈で仕方がない」思いをするときがくるのだろうか? 子どもだったからこそ感じた思いかもしれないが、またあんな思いをしてみたくなった。楽しみなような不安なような。

Posted by ろん