2322 銀座で小石を見る

芸術・デザイン

銀座にあるINAXギャラリーで開催されている「石はきれい、石は不思議 -津軽・石の旅-」(公式サイトのキャッシュ)に行ってきた。

さすが世界最大のタイルメーカーだけあって、入口を入ると、真っ白なタイルに圧倒されそうされそうになる。写真を撮っていたら「目的は何ですか?」と聞かれるが「趣味です」と答えてみる。実際そうだし。

石には、驚くほど不思議で美しい世界がひそんでいます。昔から美しい石の産地である津軽と、石に魅了され拾い集める達人を中心に、一つとして同じものがない不思議をもたらす石の世界をご紹介します。

石がテーマの展示は初めて見に行ったような気がする。
津軽には美しい石が集まるらしく、そこで取れたさまざまな石が展示されている。一部は実際に手にとって見ることもできる。

石をコレクションしている、写真家や建築家、エッセイストから借り受けた石も、本人のコメントと合わせて展示されていた。その中のコメントのひとつが印象に残った。

小石が私の生まれる前からあって私の死のあとにもあるということ

確かにその通りだ。自分より遙かに長く存在しているのだ、小石のくせに。でも、小石ほど身近にあって、自分の手元に置いておける“自然”はないように思える。

小石についてこれほどいろいろ考えたこともなかったが、今回の展示は、いままであまり意識したことのない発想を与えてくれるよいきっかけになった。

このようなギャラリーが無料で公開されているのはありがたい。

Posted by ろん