2313 龍的ドラマ評

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この10月から始まったテレビドラマ…いま珍しく3つも見ている(いずれも録画)。
それぞれ何話か視聴したところで、なんとなく感じたどうでもいいドラマ評。かなり、いい加減なのでいつも以上に読み飛ばしてください。細かく突っ込まれても答えようがないので…。

ガリレオ(フジテレビ系/毎週月曜日 21時~)

このドラマは、テレビドラマを見るより先に、珍しく原作を読んである。だから、いちいち原作との違いが気になるが、さすがは“月9”だけあって、独特の配慮が感じられる。
まず実質45分弱の放送時間に合わせるため、細かい部分は省略され、話はすっきりしているという点。難解なトリックを科学的な解説する場面はテレビドラマならでは…といった感じで、そういう意味では、原作よりわかりやすいとも言える。
そして最も気になるのが「格好良さへの配慮」だ。湯川助教授(=福山雅治)は主人公だから、まだ仕方がないとは思う。ご存じの方も多いと思うが作者の東野圭吾はもともと佐野史郎をイメージしていたというが、確かに、さすがにそれではいろいろ支障(?)はあるだろう。しかし原作におけるもうひとりの中心人物である草薙刑事(=北村一輝)までも、婦警たちから絶大な人気を集めるほど格好良い必要はないのではないかと思う。また、原作では、湯川の趣味はバトミントンであったはずなのに、格好良くスカッシュに変わっていた。
そうした微妙な配慮が気になるものの、あまり小難しく考えずに、気楽に楽しめるのが月9の良さなのかもしれない。

働きマン(日本テレビ系/毎週水曜日 22時~)

この文字を見ると、なぜか2ちゃんねるっぽく「働きマソ」って読みたくなる不思議。僕だけか?
ドラマの出演者が直接視聴者に語りかける仕草は、かなり独特。違和感があると言ってもいい。
また、これは原作のせいだろうが、主人公の松方弘子(=菅野美穂)、梅宮龍彦(=伊武雅刀)、田中邦夫(=速水もこみち)といった名前は、当然実在する俳優に由来している。これがストーリーとはまったく無関係であるが故に、なんだか気になる。さらに、気になるといえば松方弘子の肩書きにあった「元巨乳」の意味。なんだか本編とは関係ない部分ばかり気になる。
ストーリーはとにかくポジティブの一言に尽きる。彼女にとってこれだけ熱くなれる仕事があるというのは、羨ましく感じる反面、その凄まじいまでのモチベーションは一体どこからやってくるのかが、まだ見えない。ただ「仕事が好き」というのだけでは、なんだか弱い感じがする。

医龍 Team Medical Dragon2 (フジテレビ系/毎週木曜日 22時~)

ビデオに録ってまとめてみているが、タイマーの時間を間違えて肝心な手術シーンや第2話を見逃したりするハプニングを乗り越えてようやく見始める。
「龍」が付くだけでなんだか親近感が湧くが、僕とはまったく無関係(当然)。どうも前作を見るのが前提のようなストーリーで、今クールから見ると人間関係が掴みにくく、ちょっとわかりにくいかも。
これまた前作同様、主人公の朝田龍太郎(=坂口憲二)が、難しい手術をする前に行うイメージトレーニングも健在。真夜中。病院の屋上。そしてなぜか上半身裸なのだ。ちなみに下半身は見えないのでよくわからない。このシーンは一体なんだろう? 坂口憲二ファンへのお宝映像? 水戸黄門におけるお銀の入浴シーンみたいなものなのだろうか?
いずれにしても、朝田の“メスさばき”はすばらしいので、安心してみていられる。ただ難しい医療技術や患者の病状、手術の状況を視聴者に理解してもらうために、出演者同士で説明し合っているシーンは、仕方がないとはいえ、ドラマらしい、わざとらしさを感じてしまう。
思い悩む場面が多いためか、とにかくやたらと病院内を歩き回っているシーンが多いような気がする。実際本当の医療現場も歩き回る(いや走り回る)ことは少なくないんだろうけど。

Posted by ろん