2287 高円寺付近を歩く

旅行・見学・イベント

久しぶりに「駅からハイキング」に参加した。
「下町情緒の香りと由緒あるお寺を訪ねて」というもので、パンフレットを見ると、こんなことが書いてある。

「小さなお寺、大きなお寺、そこにきっと何かが! 初秋のお寺めぐりを高円寺から。」

ずいぶん“やっつけ”な見出しだが、確かに今回歩くルートには“目玉”らしい場所はあまりなく、ひたすらたくさんのお寺を巡っていく内容で6.5kmの道のり。。

今日は、雨の降るあいにくの天気だったが、今年の8月のような暑さよりは、今日の方がマシかもしれない。スタートとゴールは高円寺駅。こういうイベントがなければ、決していくことのない場所だ。

最初に訪れたのが氷川神社。この隣には気象神社なるものがあった。ちゃんと御祭神もいらっしゃるし、例大祭もある。例大祭は気象記念日の6月1日というのも、この神社らしい。またこの神社らしく、絵馬の代わりに願い事を下駄に書くようだ。


続いてのお寺に行く途中で見かけた不思議なドア。普通のドアよりかなり狭く、明らかに階段にはつながっていないため、用途がわからない。

高円寺に到着。

この付近の地名や駅名にもなった「高円寺」は意外なほど小さく、静かだった。もっともこのイベントでたくさんの人が訪れているので、多少騒々しい感じにはなってるけど。

いまはサルスベリの花が咲いていたり、境内の緑はまだ青々としているが、秋になれば紅葉がきれいそうだ。

普段歩かない街を歩けば、新鮮な目で見ることになるから、ちょっと不思議な光景を見つけることがある。ひとりよりも2人の方がそうしたものを見つける確率は高くなる。前述の「謎のドア」に続いて、おじゃこが気が付いたのが、これ。なぜ魚なの?

気になるモノは、空中にもあった。

まだ電話が普及しきっていなかった時代の名残だろうが、こうした看板もいずれは完全に見かけることはなくなるだろう。

妙法寺に着く。

広い境内には見どころも多いようで、見どころを紹介するパンフレットなども置いてあった。

祖師堂は靴を脱いで奥まで入れてしまう“気前の良さ”。本当に入っていいの?という不安を感じてしまうくらいだった。お坊さんは注意しないし、参拝客もどんどん入っているので、おそるおそる中まで行ってみた。天井の板、一枚一枚に彫り物がしてあるし、すべてが金箔で覆われた堂内は圧巻だった。

外には、“お雇い外国人”のひとりであるジョサイア・コンドルの設計による門がある。
コンドルといえば、ニコライ堂やいまの旧岩崎邸庭園といった建物の設計で有名で、のちに東京駅を設計した辰野金吾を育てた、日本の建築史に重要な役割を果たした人だ。そんな人が、なぜかお寺の門を作っている。寺の住職が依頼したのだそうだ。和洋折衷の斬新なデザインであったことから、この門を見に寺にやってくることもいたらしい。国の重要文化財に指定されている。



そういえば、ダミーを写していなかったので、まったくなんでもないところで唐突に撮ってみる。

雨というあいにくの天気ではあったけど、それだけ参加者も多くなく、思ったよりいろいろ見ることができた。でも、今度は、もうちょっと天気の良いときに歩いてみたいとも思った。

Posted by ろん