2277 メールの流行廃り

物思いに耽る(雑感)

この会社に勤め始めて、かれこれもう10年以上経ってしまうのだけど、その間職場環境はコンピュータの進化とともに大きく変わっている。最も大きく変えるきっかけとなったのは、おそらく「メール」の出現だろう。

会社に入った頃、メールなどはとても仕事で使えるような代物ではなく、送信してから受信して内容をチェックするまで、かなり時間がかかってしまうため、結局は内線が手っ取り早いし同報通知であればFAXが確実だった。

その後時代は進んで、メール全盛時代。あれほどジャンジャン鳴っていた内線はほとんど掛からなくなり、FAXなんてもう半年以上は送ってない…。それらはすべてメールに取って代わったのだ。

そういう意味では、仕事においてメールというスタイルを、誕生からこれまでをずっと見てきたわけだが、最近ちょっと気になったメールの流行廃り(はやりすたり)を考えてみた。

最近の流行は、メール本文の一番最初、冒頭にメールの宛先である相手の名前「○○さん」とと名指しをするというもので、仕事上でメールをやりとりし始めた頃には全くなかった習慣だ。

これはあまりにメールの数が多くなって、直接自分に関わっていないメールも他の大量のメール混じって送られてくるため、本当に自分に関わるメールを選別することが難しくなっている。こうなると当然、見落としも多くなってしまうわけで、それを未然に防ぐ効果を期待しているのだろう。

逆に最近、ほとんど流行っていないのは、「開封通知」を付けるということだ。
確かに、メールが読まれたか読まれていないか、送った当事者にしてみたら心配になるわけで、読まれたことを教えてくれる開封通知は付けたくなる心理はよくわかる。以前は結構開封通知が設定されたメールが多かった。

しかしこの機能、送る側のメリットが多い一方、送られる側、読む側には不評だった。読み手はすぐに返信できる状況でメールを読んでいるとは限らない。読まれたという事実だけが相手に伝わると都合が悪いことも少なくない。(読んでるのに返事がないとは何事?…みたいな) ただこの開封通知機能は、メール送信者に対して送らないようにすることもできるため、開封通知機能自体意味がなくなることも多い。このためか読み手のデメリットが浸透したせいか、最近では滅多に見かけない。

これから果たしてどんなメールの文化が生まれるのだろう?
(これはあくまで僕の身近な出来事に過ぎません。あしからず)

Posted by ろん