2260 東京総合車両センター見学

鉄道

これまで浦和、大宮と東京近郊の車両基地の一般公開に参加してきたが、今回は大井町にある「東京総合車両センター」の一般公開に行ってみた。

東京総合車両センターは、東京地区の電車の検査や修理、改造を行っているところで、当然普段は見ることができない。が、一年に一度、1日だけ見学できるのが、この「東京総合車両センター
夏休みフェア」だ。毎年この時期に行われている恒例のイベントだが、これまで一度も行ったことがなかった。

毎年、開催する日にち自体を忘れていたり、忘れていなくても用事があったりで、なかなか行くことができなかったが、今年初めて行くことができた。

本当は朝から行きたかったのだけれど、所用があって現地についてのは13時半を回っていた。今日も蒸し暑く、大井町の駅からここまで徒歩でわずか5分程度のはずなのに、ずいぶん長い道のりのように感じられた。 今日は8月最後の土曜日ということもあって、かなりの家族連れでにぎわっていた。 日頃めったに触れることのできない…というか、触れれば罰せられるような機械を操作したり体感できるのは、子どもばかりではなく、大人も楽しめる。けれど、あまり小さな子どもたちに混じって列に並ぶ…というのもなかなか難しい。

高所足場車(のび太くんと言うらしい)やパンタグラフの上げ下げ、ドアの開閉など楽しそう。 工場らしく、車両の上げ下げの実演が始まっていた。巨大な車両がクレーンで軽々と持ち上がる。持ち上がった車両をとても慎重に台車に取り付ける。結構繊細な作業だ。

さきほどは車両と台車の取り付け作業の実演だったが、こちらでは車輪と台車枠との取り付け(台車被せ)の実演。こちらも大胆かつ慎重な作業の連続だ。作業員の解説によると、今回実演した人たちの平均年齢は54歳でかなりのベテラン…だそうだ。さすがに手際よい。

特に、あてもなく、場内をぶらぶらしていたら、小さな扉から、人が出てきたので、扉に入ってみると、広大な空間が目の前にあらわれた。かつての山手電車区と呼ばれたところで、いまでは東京総合車両センターの一部となっている。

山手線を走るすべての車両が所属していて、それなりに車庫も大きい。車庫は2階建てになっていて、2階部分は東海道線、京浜東北線の車窓から見えるが、1階(地下)部分は見たことがなかったが、今まさに目の前に広がっているのが、まさにそれだった。

さっそく中に入ってみようとしたら、なんともう終わりという…。

催し案内によれば、洗浄装置を通過する列車に乗ることができる体験イベントだったらしい。定員制ですでに、それが終わった後だったようだ…。残念。

撤収作業中だったが、中をちょっとのぞき見られただけでもよかった…かも。

こうした一般公開では、珍しい電車が見られるチャンスで、ちょっと楽しみにしている。

けれど、今回は目を惹くような電車がほとんどなかった。若干、旧型電車があったものの、それ以外は、ごくごくいつも見られる電車ばかり…


電車の姿はすでになく…

去年は、千葉を走るE257系500番台とか伊豆急行の2100系“黒船電車”とか、走っている地域から離れていて、僕自身があまり見る機会のない電車をはじめ、めったに見られない展望車などの貴重な電車なども展示されていたらしいが、今年は全体的にかなり“おとなしめ”の展示だった。

また、最近まで敷地の正門入口に置いてあった、旧国鉄初の新性能通勤電車クモハ101形902号もすでにここにはなかった。展望車をはじめ、貴重な電車群はいずれも今年の10月に開館予定の鉄道博物館に展示されるため、運ばれてしまっていたのだった。

…ということで、行くんだったら今年ではなく去年だったんだ…と、今さらながらに後悔。

鉄道とは関係ないけど、近くの大井競馬場が提供する「ポニーと遊ぼう」というイベントが、先頃発生した、馬インフルエンザにより、中止となっていた。



今回、いくつか実演を間近に見られたのは、なかなか興味深かったが、展示されていた車両物足りなかったせいか、どこか“消化不良”感が残ってしまった。

まぁ、こんなことで、わがまま言ってはいけないとは思うけどね…。

Posted by ろん