2235 遙かな尾瀬…
♪夏が来れば思い出す…
「夏の思い出」を作曲した中田喜直は、僕の卒業した小学校の校歌を作曲した人ということもあって、以前から尾瀬には、ちょっとした親近感を持っていたし、気になる場所であったことは間違いない。
湿原一面が美しい花で覆われ、その中を木道がずっと延びている…僕のイメージする尾瀬は、どこまでも美しかった。もちろん、そこまでの道のりは容易ではなく、それなりに時間も掛かるのも覚悟の上だ。
そんな雄大な景色を一度見てみたい…
行こうと決めてからの行動は早かった。尾瀬を存分に満喫できるルートを考えると、山小屋を決め、すぐに予約した。
当日が近づくにつれて天気も気になったが、先週のような台風に見舞われずによかった…と安心していた。予報もまずまずだった。
しかし…
一昨日と昨日にかけて行ってきた尾瀬は、そんなセンチメンタルな思いを軽く吹き飛ばしてしまった。
行程の大部分は雨が降った。
特に二日目はひどい雨だった。
一番期待していた花はほとんど咲いていなかった。
どこも歩きやすいように木道が整備されているものだとばかり思っていたら…
雨のために、泥で足を取られ…
なかなか前に進めないような山道が僕たちの行く手を阻んだ。
自然はそんな生易しいものではなかった。
散々な目に遭ったが、これも尾瀬のひとつなのだ。当然だけれど、ガイドブックやパンフレットは、ごくごく一部のいわば“いいとこ取り”に過ぎないということを嫌というほど思い知らされた。
でも、またいつか行ってみたいという思いはある。見渡す限りのニッコウキスゲをいつの日か見てみたい。
この行程は現在とりまとめ中です。尾瀬初心者の方々への参考になる話もあるかと思うので、完成次第あらためてご案内します。
このときの模様のまとめができました。初心者にも…というつもりでしたが、あまり役に立たないかもしれません…よかったら見てください。(2007.7.29)