2190 時間の価値
調査がインターネットでのみ行われ、対象が限られているという前提で見なければならないけど、興味深い調査結果が公表された。
カシオ計算機が世界4都市で調査した「時の記念日アンケート」というものだ。
「時は金なり」といいますが、あなたにとっての1時間はいくらですか？
日本 アメリカ ドイツ 中国 9193円 3万9240円 4万2869円 9735円
実に日本は、アメリカと比べると1時間の価値を1/4程度にしか見ていないのだ。そのためか、1日24時間に足したい時間という質問では、日本が2位以下を大きく引き離して平均8時間32分もある。
また、増やしたい時間でも興味深い結果が出ている。このことに対して、調査したカシオ計算機ではこのような評価をしている。
1日24時間に足して増やしたい時間は、日本が最多で平均8時間32分。増やした時間を使いたい時間帯として、日本では21時～6時といった夜遅めの時間帯から夜中の時間帯にかけてに6割を超える回答が集中。同じオフタイムでも朝と夜早めの時間帯選択しているアメリカや中国に比べ、夜から深夜にかけての時間帯に集中する日本のビジネスパーソンは普段寝不足気味なのでしょうか。逆にオンタイムを増やしたいと回答した人は4カ国で最も少ない8.5％となっています。（カシオ計算機）
諸外国は、一番人間が活動しやすい日中や夜の時間を必要と思っているのに対して、日本人は夜遅め～深夜の時間を必要としているのだ。これは、寝不足気味…というのではないと思う。一般的に眠いとされるのは「もうちょっと寝たい」と思う起床の時であって、寝不足と解釈するのであれば、朝の時間を足したいと考えるのが自然だ。夜中の時間で考えられるのは、単に自分自身の「個人の時間」を増やしたいだけなのではないかと思うがどうだろう。
つまり、調査結果からまとめてみると、1時間あたりの価値を極端に低く見積もり、さらにもっと時間が欲しいと思い、しかも必要としている時間帯は夜から深夜ということだ。
ここから見える平均的な日本人像は、日中の時間を軽んじて見ているために無駄に過ごし、そのくせ時間が足りないと思っているが、実際に必要なのは遊ぶための時間…。
うーん。大丈夫かな？日本人。
ほんと、このままだと日本は世界から取り残されてしまうんではないか…とちょっと心配になってくる。