2178 ジェットコースターの事故に思う

社会・政治・事件

今回のジェットコースターでの事故。正しく検査が行われてなかった実態が明らかになりつつある。

絶叫マシン、安全点検に“法の穴”…行政に確認求めず

 大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で起きたジェットコースター「風神雷神2」の脱線事故で、こうした「絶叫マシン」などの安全点検は遊園地にゆだねられている現状がある。(抜粋・Yahoo!ニュース/読売新聞


去年4月のエキスポランド
まさか1年後にこんな事故が起きるとは…

そもそもこうしたジェットコースターが、”建築”基準法によって検査が定められているというのも、なんだか妙な感じもするが、検査結果について管轄する都道府県や市町村に報告しそれらが正しい内容であるかどうか確認することは、法律上求められていないのだという。意外という気もするし、やっぱり…という気もする。しかも、建築基準法では、点検の方法についても定めていないそうで、ほぼ完全に運営者に任されているのが現状らしい。

ジェットコースターなんて、ある意味、鉄道より激しい動きをするのだから、鉄道以上にしっかりとした検査が必要だと思うのだけど、関係者はそう思わなかったということなのだろう。

「これまで大きな事故が起きてない」

「このままで問題なし」

…という思考回路ができあがっていたのかもしれない。

ずさんさを糾弾するのは簡単だ。ずさんであることに気付かないことって、ジェットコースターばかりではないだろう。先日起きた、六本木ヒルズ森タワーでの、エレベータのロープが破断して出火した事故もそうだ。

日本オーチス ワイヤ破断 さび2年近く放置 検査で「異常なし」

 この間、17年3月と18年3月の定期検査では、東京都に出した報告書には「異常なし」と記載し、さびの付着には一切触れていなかった。江崎社長は「検査した社員はロープの直径が基準内だったので、総合的に異常なしと判断したと思う」と説明した。(抜粋・Yahoo!ニュース/産経新聞

これも事故にならないと判断されてしまったために起きてしまった事故だった。

さらに続かないことを祈るばかりだ。

Posted by ろん