2172 田谷の洞窟

旅行・見学・イベント

大船に洞窟がある…と以前から聞いたことがあった。鎌倉や江ノ島近くに来るたびに、思い出すけど、きちんと場所を知らなかったために行きようがなかったのだ。そして今回、きちんと場所を調べて、思い切って?行ってみることにした。

大船駅からバスに乗って数分。その名も「洞窟・ラドン温泉前」という停留所で降りる。そこからほんのちょっと歩くと“洞窟”のある常泉寺に着く。

洞窟といっても鍾乳洞のようなものではなくて、鎌倉時代から江戸時代にかけて人の手によって掘り進められたもので、実に全長は1kmにもおよぶらしい。

残念ながら撮影禁止なので、写真は入口まで。

境内の受付で拝観料を支払うと、ろうそくがもらえる。このろうそくに火をつけて洞内を歩くのだ。

洞内は吐く息が白くなるほどひんやりしている。

ふとした拍子に、ろうそくの火が消えてしまわないように気を遣う。


ろうそくに火をつけるとこんな感じ


四国、西国、秩父といった札所や干支の動物、無数の仏さまなどが掘られていた。いったい、どんな思いで修行僧たちが、ろうそくのか細い光を頼りに掘っていたのだろうと思いをはせた。

実際には、洞内は照明がついてるので、ろうそくがなくても歩けるのだけれど、ろうそくの火によって、ただの観光とは違う気持ちにさせてくれた。

Posted by ろん