2123 おふくろさん

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名曲“おふくろさん”問題が長期化している。“おふくろさん”を作詞した川内康範氏に無断で歌の初めに台詞をつけたという件。川内氏の怒りはまだまだ収まらないようだ。

一番最初の会見で「今ごろになってなぜ?」と困惑しながら、自分は決して悪くないというそぶりを見せていた森進一。いくら自分が悪くないって言っても、ここまでこじれるとは思っていなかっただろう。

このときの会見で、彼の態度に違和感を持った。

自分が言うのもなんですが…と断りを入れつつ「“おふくろさん”は、自分が歌ってこその曲だ」みたいなことを言っていたが、このコメントから、この問題に対する森進一の“甘さ”というか“驕り”があったように思う。

確かに彼の言うとおり、“おふくろさん”は森進一あっての曲だと思う。でもこれは、やはり自分で言うものではない。周囲がそう判断するものだ。ここで問題になっていたのは、「誰が歌うことがふさわしいか?」ではなく、この曲(歌詞)は誰の著作であるかという部分だ。あくまで「歌わせてもらっている」という謙虚さが足りなかったように思えてならない。

また、川内氏ときちんと話し合いの席を持つ予定だったのに、森進一側がキャンセルした事実も気に掛かる。理由は体調不良だったというが、その後、森側が改めてきちんと話し合いの場を持とうとしたのかどうかという気になる。そもそも、最初から話し合う気などなかったのではないかとすら思えてくる。

まぁ態度を急に硬化させた川内氏側も少々大人げない気もするし、確かに今さらというのもわからなくはないが、正規な手続きを踏んでおらず、作詞家が認めていないと言っている以上、ここはきちんと誠意を持って対応すべきだろう。

Posted by ろん