2089 比較

定点観察

自分の持つさまざまな感覚の度合いは、他の人と比べてどの程度の違いというか、差があるのだろうか?

例えば、赤色を僕は赤として見ているが、その赤は他人が見ても、同じ赤色に見えるのだろうか? ややこしいけど、もし他人の身体に“乗り移って”、同じ赤色を見たとき、「僕が赤色って言ってたのは、みんな緑色に見えてたんだ!」みたいな驚きをすることはあるのだろうか?

ほかにも、他人の身体に“乗り移って”みると、いろいろな差を感じることはたくさんあるような気がする。

「なんだろうこの身体の重さは…」
ある人に乗り移ってみた。この人は普段なにげなく歩いているように見えるのに、実際にはずいぶんと身体全体が重いんだ…よく疲れずにいられるなぁ…

「なんでこんなに眠くてぼーっとするんだろう…」
ある人に乗り移ってみた。いつも普通な感じだけど、こんなぼーっとした状態の中で生活してるんだ…

「すごい身体の調子がいいぞ!!」
ある人に乗り移ってみた。この人、会うたびに、だるいとか体調が悪いって言ってるけど、いつもの自分と比べものにならないくらい、いい感じだぞ!

「なんてこんなに悲しいんだ…」
ある人に乗り移ってみた。この人は、いつも元気に接してくれるのに、実はこんなに悲しくてつらくて重苦しい状態なんだ…。自分のつらさなんて、比べものにならないな…

まぁ比較するようなものでもないのだけれど、自分の感覚が相対的には、どの程度のレベルなのかということを、ちょっと知ってみたいかな…なんて。

Posted by ろん