2086 世界遺産からのSOS展
先日、しかけ絵本の展覧会に行った時、たまたま手にしたパンフレットに「世界遺産からのSOS展」の“招待券”がついていたので見学に行ってきた。
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世界中の世界遺産が、戦争や自然災害で次々と失われている。今回の展覧会で初めて知ったのだけれど、そうした保存が危ぶまれている世界遺産を「危機遺産」という形で登録しているらしい。
この展覧会は、アジアにある４つの危機遺産…バーミヤン遺跡（アフガニスタン）、アルゲ・バム遺跡（イラン）、コルディリェーラの棚田（フィリピン）、カトマンズ盆地（ネパール)と、危機遺産を2004年に脱したアンコール遺跡（カンボジア）が取り上げられていた。
いずれのケースでも、貴重な世界遺産が、人々の願いも虚しくどんどん失われていくさまをまざまざと見せつけられた。そして、ようやくなんとか再建にこぎ着けたとしても、押し寄せた観光客が巻き散らかすゴミ、観光収入に力を入れるあまり肝心な遺産の保護が手薄になってしまったり…再び、新しい問題が起きる状況をどうやって解決していくか…？手探りの状態は続くけれど、まずは一人一人がこの問題を意識することから始めることが大事かなと思った。