2057 最近気になったCM、3つ
ここんところほとんどテレビを見ることはないが、ごくたまに見るテレビのうち、気になるCMを3つ取り上げてみる。
■日立ハイビジョンテレビ Wooo
黒木瞳が出演する日立製作所のハイビジョンプラズマテレビWooo(ウー)。この製品の特徴はテレビにHDDレコーダが内蔵されていて録画ができるという点だ。その特徴を、黒木瞳に、
「WoooでRec(=ウーでレック)」
と言わせていた。
Woooはもちろんテレビのブランド名、Recは録画のことだ。ただRecが録画を意味しているとはわかってはいても、録画自体のことを「レック」と呼んでる人なんて聞いたことがない。そういうこともあってか、当初からCMでは「WoooでRec(録画)」と“ふりがな”が振られていた。
しかし先日くらいから、突然、
「Woooで録画(=ウーでろくが)」
と言うようになった。CMでの表現は変わってないのだけれど、黒木瞳に言わせる台詞が変更になったのだ。やはりレックじゃわかりにくいということなんだろうか?
■ソフトバンク ブラッド・ピット/キャメロンディアス
ソフトバンクのCMに、大物ハリウッドスターが出演している。
彼らはCMの中で、ひたすら誰かと話をしている。ただそれだけのCMだ。ハリウッドスターにかなり疎い僕でも、すごい俳優さん、すごい女優さんだということくらい知っている。そんなすごい人たちが、ソフトバンクの携帯電話のCMに出演しているのだ。
しかし…
果たして、彼らを使うメリットっていったい何だろう? 少なくとも僕は、彼らがソフトバンク携帯を使っているからと言って「じゃあ、僕も入ろうかな…」という気にはならない。では、いったい何を訴えているのだろう?
いま、ソフトバンクに必要なイメージは、他社にあってソフトバンクに圧倒的に足りない信頼感や安心感だと、僕は思っている。CMで颯爽と話をする彼らからは、少なくともそうしたことは感じられないし、ハリウッドスターにそうしたイメージを訴えてもらうには、ある意味、荷が重いだろう。
まぁ、もっとも、最初からそんなことを訴えるつもりはないのかもしれないが。ハリウッドスターのイメージとソフトバンク携帯のイメージをたぶらせたかったのかな? ボーダフォンからソフトバンクに変わってまだ日が浅いし、ナンバーポータビリティーも始まったばかりだから、もうしばらく様子を見てみたい。
■ペヤングソース焼きそば
立川志の輔と山田隆夫のコンビも意外と長くなってきた。相変わらず手間のかかってないようなCMばかりのペヤングだが、今回はちょっと妙な言い回しが気になった。
「みなさまに愛されて30年以上」
なんだ?この“以上”って。まぁ文字通り30年以上作られているのはわかるけれど…。それでも“以上”というと違和感を覚えてしまう。
仮説1 今年30周年を迎えたが、来年以降もこのままこのCMを使うために、あえてしばらく使える表現とした
仮説2 実はすでに30年以上経ってしまったが、CMを作りそびれた(準備が間に合わなかった)