2034 東京タワー

定点観察

昨日、ビデオに録画しておいた、ドラマ「東京タワー」を見た。


これは夏に撮った東京タワー

かなりの大ベストセラーだった…とか、脚本を書いた久世光彦の急逝、出演した山本圭壱の不祥事による度重なる放送延期などもあって、実は以前から気になっていたし、いったいどんな話なんだろう…と思いながら見てみた。

これまで原作は読んでないので、テレビドラマを見ただけの感想。

奇をてらったような話ではないし、ドラマティックな話でもない。むしろ、かなり期待して見てしまっただけに、ちょっとあっけなく終わってしまったという印象だった。

でも心に残る何かがあった。見終わってから少しずつ心が動かされていくような気がした。これは、おそらく本で読むのとは違った感覚なのかもしれない。

すべてにわたって、ごく自然でなにげない母から子への愛情、子から母への愛情にあふれていた。この本がベストセラーになったのも、わかったような気がする。母子(そして時々父)の愛情は本来普遍的なものだ(最近は変な事件が多いけど)。
いつかは必ず訪れる永遠の別れを否応なしに意識させられる。この本を読んだ(このドラマを見た)誰もが“ボク”に自分を重ね合わせたことだろう。

ふと昨日見たこのドラマのことを思い出して、思わず会社から実家の母に電話してしまった。

元気そうな声を聞いて、なぜか涙が出た。

Posted by ろん