恋愛日和/唯川 恵
恋愛日和 唯川 恵 小学館 2006-07-12 |
人にとって究極的で普遍的なテーマのひとつと言っても過言ではないのが“恋愛”ではないだろうか? 著者の経験を交えて、恋愛に関するさまざまなヒントを教えてくれる。
主に女性に向けて書かれた内容ではあるけれど、男性が読んでも十分意味があると思う。恋愛に限らず教えられることは多い。
特に考えさせられたのは、幸福とは「どれだけ幸福なことが起きるか」ではなく「どれだけ幸福と感じられるか」で決まるという点。
著者が出会った女性との会話で、そのことを見つけたらしい。
例え話で…遠足の前日。「明日雨が降ったらどうしよう?」と考えるか、「いい天気で最高にいい遠足になる」ことしか考えないか?
悲観的か楽観的かの違いといえばそれまでだが、少なくとも結論が出る翌日まで、楽しく過ごすか、悶々と過ごすかという違いがある。
翌日の天気は自分の思いだけでどうにかなるものではない。ある意味、運命は決まっているも同然だ。
だとしたら、それまでの間、楽しく過ごせた方がいいに決まってる。運命の決まっている将来のことを悲観するより、それまでの間どう充実して過ごせるか? 恋愛ばかりではなく、生きていく上での考え方にも応用が利きそうだ。
(★★★★☆)