2020 ポール・モーリア

定点観察

中学校時代、下校時の音楽に流れていた曲が「恋はみずいろ」というタイトルで、ポール・モーリアという作曲家が作ったと知ったのは、ずいぶんあとになってのことだった。

タイトルと作曲者を知ると、興味が湧いてくるもので、その後、彼のCDを手に入れ、同じく下校時に流れていた「蒼いノクターン」も彼の作った曲だということを知る。さらに、以前から聴き覚えのある「オリーブの首飾り」とか「薔薇色のメヌエット」なんかも、曲とタイトルと作曲者が一致していった。

「オリーブの首飾り」を聴くと、日本人ならば条件反射的に手品を思い出すだろう。もともとは、ある手品師のテーマソングで、手品を披露するたびに流れていたのが、この曲だったらしい…ということは以前か知っていた。ちなみに…いま、あらためてそれが誰だったか…と、調べみたら、松旭斎すみえ(しょうきょくさいすみえ)という人らしい。

「恋はみずいろ」「蒼いメヌエット」を聴くと、条件反射的に中学時代を思い起こさせてくれる。これまでの人生のうちで一番“輝いて”いて、楽しかったのが中学2~3年の時期だったから、この曲は、僕のとっても大事な思い出の曲なのだ。

多くの日本人にも、僕個人にも影響を与えたポール・モーリアが亡くなったというニュースを先日聞いた。

Posted by ろん