渋滞学/西成 活裕
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渋滞学 西成 活裕 新潮社 2006-09-21 |
渋滞といえば、車をすぐに思い出すが、ある一定以上の数がまとまってくるとどんな者であっても渋滞する。人、電車、飛行機、エレベータなんてのもそうだし、果ては、アリの行列だって渋滞する。他にも、実際に目に見えるわけではないが、インターネットもアクセスが集中して渋滞…なんてこともある。
さまざまな世界で発生する渋滞を、科学的に追求し解明していく、その名も“渋滞学”
数学的要素が多いので、ちょっと取っつきにくい部分もあるかもしれないが“渋滞”というキーワードでの切り口は新鮮。渋滞は必ずしも悪いことではなく、あえて渋滞を起こすことで、人の役に立つこともある。
たとえば、森林火災は、燃え広がる炎を渋滞と見なすことができる。この炎を燃え広がらないように…つまり渋滞させるようにするにはどうしたらよいか?という話は興味深い。