2005 DNA鑑定

定点観察

こんなニュースを見た。

犯罪捜査のDNA型鑑定、精度向上へ 77兆人に1人

 警察庁は19日、事件現場に残された血液などを採取して犯人の特定などに生かすDNA(デオキシリボ核酸)型鑑定について、DNAの鑑定部位を増やして個人識別の精度を高めることを明らかにした。現在の鑑定は約1億8000万人に1人の確率で識別が可能だが、今後は約77兆人に1人に向上するという。

犯罪捜査で使われるDNA判定の精度が向上すれば、犯罪捜査に役立つ…のかもしれない。
でも1億8000万人に1人ですら途方もない確率なのに、それが77兆人となったところで、これといって大きな変化を実感するものではない。

「DNAで判断されました」と言われたら、1億8000万人に1人の確率でも、77兆人に1人の確率でも、もはや大差ない。もう反論できないイメージがある。

ただ、いくらDNA判定であっても、そもそもの話、素人には全くわからないところで判断されてしまう…という部分に不安を感じてしまう。

たとえば、指紋による判定は素人にだって2つの指紋が完全に重なれば、同一人物だと断定できる。
けれど、DNAは直接見えるわけではなく、機械を通じて間接的に見えるものだから、その機械が悪意をもって操作されたり、もともとのDNAの検査対象自体が正しいものなのかどうかも、素人にはほとんど判断がつかない…ということが不安なのだ。

DNA判定が、いくら精度の高い判定といっても、それが本当にあっているかどうかを、素人でもわかりやすく検証できる仕組みになっているのだろうか?まぁできることならば、こんな判定をする機会に遭遇したくはないけどね。

Posted by ろん