small planet／本城 直季
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small planet 本城 直季 リトルモア 2006-04-08 |
今日はちょっと早めに会社を出て、図書館に行ってきた。予約していた本が届いたという連絡があったからだ。
これまでいろいろな写真を見てきたつもりだが、この写真集に載っている数々の風景は、とても新鮮だった。ここに写っている風景はすべて本物。まるで模型とかミニチュアみたいだが、実在する風景なのだ。
写し方を変えただけで、この写真を見る誰もが、本物の風景に見えなくなってしまう不思議さが楽しい。実際あとがきに「みなが実際の風景を見て模型みたいだと錯覚し始めたら面白いだろうな」と書いている。
“模型みたいな”世界の中に、暮らしているのは、紛れもなく自分たちだ。写し出されていた風景の中には、僕が写ってもおかしくない場所もあった。
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もうずいぶん前に「トゥルーマンショー」という映画を見たことがある。ジム・キャリー演じる主人公が、この世に生を受けてからの人生のすべてを隠しカメラによって、世界中に放送されている…という映画。この写真集を身ながら、ふとそんなことを思い出した。
“模型みたいに見える”という面白さの裏側には、本物か（模型という）偽物かどうかって、実はその世界に生きる本人にはわからないんじゃないか…みたいな、ぼんやりとした不安みたいなものを感じてしまった。
この写真集に掲載されている写真の一部が、このサイトに載っている。ご参考までに…Tokyo Sourse
（★★★★☆）