適当論/高田 純次
適当論 高田 純次 ソフトバンククリエイティブ 2006-03-16 |
高田純次っていうキャラクターは、芸能界でも特異な存在だろう。
いい加減そうに見えて…実際いい加減な発言は多いのだけれど、そんな彼の言葉を聞いても、なぜか腹立たないというか、笑ってしまうのだ。
そんな彼が本を書いたんだ…ということで、期待して読んだのだが、ちょっとガッカリ。
高田純次著とはなっているけれど、精神科医の和田秀樹氏の対談が全ページの半分近くを占め、残りは、和田秀樹氏による高田純次の分析と、これまでの高田純次の発言をまとめた話題だけで、実際に高田純次が語った部分はわずか20ページ。158ページ中、20ページだ。
対談部分は、そこそこおもしろかったので、余計な分析などせず、高田純次と各界の著名人との対談を集めたような企画の方がおもしろいんじゃないかと思ってしまった。
「適当論」というタイトルも、なんだかあとからとってつけたみたいな感じがする。この本の内容を正確に表すとしたら、和田秀樹著「高田純次論」といったところか。
せっかくの高田純次を生かし切れてないのがとても残念。
(★★☆☆☆)