1953 明日の神話
日本テレビ前で「明日の神話」という岡本太郎の作品が展示されていて、先日…と言っても7月だけれど、見に行ってきた。解説によると…
作品は原爆の炸裂する瞬間をモチーフとし、未来に対するメッセージを描いたものです。炸裂の瞬間は残酷な悲劇を内包しながら、その瞬間誇らかに「明日の神話」が生まれると信じた、岡本太郎の痛切なメッセージを伝えています
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"原爆が炸裂する瞬間をモチーフ"にするなんて、こんなことができるのは、芸術が爆発する岡本太郎くらいしかできないんじゃないかと思う。しかも、それを神話と呼ぶなんて…。
でも、原子爆弾が炸裂した瞬間を見ると、これほど人間の究極的に醜悪なシーンでありながら、一方で人間の異常なまでのエネルギー、パワーそのものを目の当たりできる瞬間もないような気がする。
辞書によれば「神話」とは…
宇宙・人間・動植物・文化などの起源・創造などを始めとする自然・社会現象を超自然的存在(神)や英雄などと関連させて説く説話。
のことをいうのだそうだから、岡本太郎は、まさに原爆を超自然的存在として見たのだ。
この作品は今月末までの公開で、その後の設置場所が決まってないというニュース(キャッシュ)を見た。理由は巨大すぎること…こればっかりは、いかんともしがたい。岡本太郎生誕100周年の2011年までには探したいということらしいが、いずれにしても、当分の間見られなくなりそう。