1942 “自分”の多い話
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ふと帰りの地下鉄の中で「最近の自分は、自分らしくないなぁ…」と思ってしまった。
「どうしてそう思うのか?」と自分に問いかけるが明確な答えは出てこない。
もちろん、自分らしくない自分も、やっぱり自分なんだけれど、できることならば、自分の考える“理想的な自分”にできるだけ近づきたいと思う。
…なんて思ったところで、ふと考えた。
「あれ?“理想的な自分”ってなんだっけ?」
もしかすると、ほんとのところ理想的な自分なんて、単なる幻想に過ぎないんじゃないか…っていう気がしてきた。そもそも自分の姿をリアルタイムで見るには、鏡に映るくらいしか方法はないわけで、実際の「客観的に見られている自分」と「自分の考える(認識している)自分」とのギャップを埋める機会は意外と少ない。
自分が自分であること…
自分の身体のパーツの中で手っ取り早く、かつリアルタイムに見られる“掌”を見ながら、いろいろ考えてしまった。