1933 父と子

定点観察

サッカー日本代表監督に就任することになったJリーグ千葉のイビチャ・オシム氏に代わって、長男のアマル・オシム氏がJリーグ千葉の監督に就任することになったという。そんな息子だからといって、すぐにできるもんでもなかろうに…なんて思っていたが、彼の母国であるボスニア・ヘルツェゴビナのクラブを率いて、これまでリーグ優勝を2度も経験し、2004年から千葉のコーチも務め、父の指導を見続けてきたのだから、相応の実力があると見ていいだろう。

で、ふと気になったのが、まもなく公開される映画「ゲド戦記」のこと。スタジオジブリの作品で、監督が宮崎吾朗氏。宮崎駿氏の長男だそうだ。これまでどのような経験を積んできたのかと思えば、アニメ制作はおろか、映画制作も含めて、まったくの初心者というだから驚く。
なにも監督でなくたって、どのような方法であっても制作に関わることはできるだろうに、なぜゆえ監督なのだろうか? 公開前から評判が高いようだが、周囲の取り巻きがよかったり、脚本がよければ、案外とそこそこの作品ができてしまうもの…という印象を持ってしまうのは、かなり穿った見方なのだろうか?
ちなみに、監督就任前は「三鷹ジブリの森美術館」の初代館長を務めていたそうだ。うーん。これってやっぱり、宮崎駿の息子だからだよね…。

同じような例として…これまで何回か取り上げたことがあるけれど、相田一人氏は「相田みつを美術館」の館長を務めている。もちろん相田みつを氏の長男である。

偉大な父を持つとその息子はいろいろ大変だとは思うけど、どこか腑に落ちないというか、複雑な気分になる。

Posted by ろん