ヘンな顔/西川 春行

■いきもの,龍的図書館

4584188831 ヘンな顔
西川 春行

ベストセラーズ 2005-07
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本書では、さまざまな動物の顔を真正面からとらえたイラストで紹介。加えて、その動物に似た人間のイラストも合わせて紹介されている。よくある「あーこんな人いるよね」という感想作りの一助?になる。この人間のイラストは、本文とはまったく関係ないのだけれど。

本文とは別に載っているコラムに興味深いことが書かれていた。

そういえば「生き物に顔がある」ということを、これまで僕は当然のように思っていた。確かに当然なのだが、なぜ顔というものが生まれたのかということを考えたことはなかった。コラムによれば、生き物は

「食べ物を食べるために動く」
 →「動く方向の一番前に取り込み口である口ができる」
 →「食べ物を識別するために、口の上には鼻そして目ができる」
 →「鼻の上にできた目は外界から身を守る目的もある」
 →「目や鼻から取り込まれた情報を処理するために、すぐ近くに脳が生まれる。」

どれも必然なのだ。
そして、すごく面白いと思うのは、それが生命体であろうと機械であろうと「一方方向に動くもの」はどれも似たような経過をたどる。自動車なども“顔”と似たようなものを持っているのだという。確かに車を正面から見ると“顔”っぽく見えるではないか。鉄道車両でも同じようなことも言えるし。

(2006.7.17) 【★★★★☆】 -06/07/17更新