さおだけ屋はなぜ潰れないのか?/山田 真哉
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 山田 真哉 光文社 2005-02-16 |
「会計の本質を大まかにつかんでもらう」、「苦手意識をなくして、身近なものとして会計を使ってもらう」という目的で書かれた本なので、会計という言葉を聞いただけで、避けたくなってくるような人(自分も含めて)でも、とても読みやすい。
身近な例を挙げて、それが会計に結びつくという話の展開は、さすがだと思う。
最初、本のタイトルで釣っておいて、結局は会計の話に持っていってしまうんじゃないかと思いながら読み進めていくと、ちゃんと著者なりの答えを出してくれているので、安心した。
「住宅街に高級レストランや、在庫だらけの自然食品の店が存在できる理由」
「完売したのに怒られてしまったというスーパーでの出来事」
わかりやすさを追求した内容で、一部ははしょりすぎてしまった感もあるけれど、それは本書の目的を達成するための割り切りなのであまり気にならない。会計関係の勉強を目指している人はもちろん、何気なく読んでもらっても十分楽しめる良書です。
(2005/6/1) 【★★★★☆】 -05/6/5更新