1815 “べた”の不思議

定点観察

日本テレビで毎週水曜日23時25分から放送中の、「くりぃむしちゅーのたりらリラ~ン」という番組で、ドラマの“べた”を集めた企画をやっているのだが、これがまたとても楽しい。

この“べた”という言葉の意味について、番組の公式サイトでは以下のように解説している。

べ た 【 ベ タ 】
誰でも展開が読めるパターン化された言葉や行動のコト。
「ありきたり」「つまらない」といった否定的な意味で
使われることが多い。

いわゆる“お約束”のことだ。そして、こんな事例を挙げている。

恋愛ドラマのベタ
「本屋さんで偶然手と手が触れ合って出会う」
「キスの雰囲気になると子供が見ていてできない」

学園ドラマのベタ
「パンをくわえて慌てて登校」
「教室の入り口に黒板消しがはさんである」

確かに、なぜかどこかで見たことがあるような、そんな光景…。
でも、ちょっと不思議だな…と思うのは、なぜ多くの人たちがそうした“べた”を共有できるのだろう…ということだ。

よくよく考えてみると、これほど“べた”な光景を、現実の世界で見たことってあるだろうか?それでも「ある!ある!」と思ってしまうのは、テレビドラマで何度となく見せられて、記憶させられた結果なのだろう。でも、みんなが同じドラマを見たわけでもないのに、同じような印象を持つのは、やっぱり不思議。

Posted by ろん