1655 総選挙を振り返って

社会・政治・事件

 とりあえず選挙は終わった。

 まぁ小泉さんの作戦勝ちだな。ほんとすごいことになってしまった。ここまで一方的な結果になってしまうと投票した人も怖くないかな? これだけ議席を確保してしまうということは、もうほとんど白紙委任みたいなものでしょう? とりあえず法案は通し放題…みたいな。もちろん、そこまでひどいことにはならないだろうけど、少なくとも野党や反対派議員と乱闘する必要はなくなるから、審議は早く進むだろうね。

 選挙期間中の自民党のキャッチフレーズだった「改革を止めるな」って言葉。ずっと与党であり続けた自民党が言うなって気がしてならなかった。そんなこと言うんなら、もっと前から始めろよと思えて仕方がなかった。「改革」ってある瞬間から始まるものではなくて、継続的に行われるべきものでしょう?それを怠ってきたから、状況が悪化してきたんじゃないの? 改革を怠ってきた責任は、誰が負うんでしょう?

 この結果を憂うのは、自民党が圧倒的な勝利を収めたからではなくて、民意があまりにも移ろいやすいという事実を目の当たりにしたからだ。対立の構図を単純にすることで、支持を得ることができるということがはっきりしてしまった。小泉さんのキャラクターによるところが大きいけど、逆に言えばキャラクターだけでもここまでいけてしまうのだ。政策よりイメージとか感覚か?

 こうなってくると今後インターネットをつかった選挙についても、考え直す必要も出てきそうな気がしてきた。今回もインターネットを利用した選挙活動の是非について議論が繰り広げられた。僕の立場としては、利用できて当然だと思ったのだけど、流言蜚語とかイメージや勢いが加速しがちなインターネットの扱いは非常に難しいことから、ちょっと慎重に考える必要もあるような気がしてきた。その内容に刺激性が強ければ強いほど、情報の真偽とは無関係に、あっという間に広まってしまう。そしてそれを訂正することは事実上できなくなる。

 9.11という日付に、新たな歴史的事件が加わった気がする。

Posted by ろん