1482 踏切事故

定点観察

 先日、東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の踏切で痛ましい事故があった。まず、この事故で犠牲となったお二人のご冥福をお祈りします。

 鉄道に少し詳しい人には、東武鉄道は昔から積極的に高架複々線化を進めている鉄道会社として知られている。そのなかで、唯一残ってしまったのが今回事故の起こった踏切だった。できるだけ道路を遮断しないように、踏切に長い時間待たせないように、かつ、安全を勘案した結果が「手動」という方法だったとのことだけれど、やはり最終的には立体交差するしか、究極的な解決方法はないだろう。でも、その究極的な解決方法が実現するまで、どうしても長い時間がかかってしまう。だからといって、完成までに、今回のような事故が起きてしまうことやむを得ないなんて言えるはずもなく、どうすれば事故が防げるかを毎日のようにチェックや改善をしていくべきだった(まぁ結果論なのだけれど)。

 事故を起こしてしまった係員は、相当のベテランだったと聞く。そのベテランですら、こんな事故を起こしてしまうのだから、やはり事故防止のための学習はしていくべきだった。「事故防止に終わりはない」という言葉を思い出さずにはいられない。

 この事故で思い出したのは、うちの近所の踏切。確かここは手動と思われる踏切がある。踏切そばの小屋にいつも係員が詰めているので、手動だと思っていたらそうではないらしい。インターネットで調べてみたら、基本は自動動作するものの何か問題が発生したときに、手動操作に切り替えるらしい。できるかどうかわからないけれど、事故のあった竹ノ塚駅の踏切も、同じような方法は採れなかったものか、本当に「完全手動」しか方法がなかったのか…やっぱり悔やまれる。

Posted by ろん