1471 カエル
先週、会社で「カエルの王子」という物語が話題になった。グリム童話らしいが詳しくはよくわからない。でも、話を聞く限りでは、かなり不可解な童話だということはかわる。週末に調べてみようと思っていたら、すっかり忘れて、今日、改めて話題になった。
とりあえず、簡単に…
王女が、遊んでいた鞠を泉(井戸)に落としてしまった。それを知ったカエルが、拾ってあげる代わりに友達になってくれとの交換条件を持ち出す。とにかく鞠を取って欲しい王女はその要求を受け入れるものの、実際に鞠を取ってもらうと、その約束を反故にする。その後ちょっとした紆余曲折があって、ふたたびカエルが王女の前に現れ、まるでストーカーのごとく王女に迫る。ついに王女は、力の限りを尽くしてカエルを壁に投げつける!!!…壁に投げつけられたカエルが、なぜか美しい王子に変わり、二人は幸せに暮らしましたとさ…
…えっと…
なんなんでしょう?このお話…。
童話というものは基本的に子供向けに作られた話と考えていいだろう。子供向けというのであれば、勧善懲悪に代表されるように、たいていは意味のある何かを示唆するものだ。しかし、この物語にはそれがまったくない。王女にしても「蛙の皮をかぶった」王子さまにしても、滅茶苦茶な展開を経て、なぜか幸せを掴む…。この強引な展開を目の当たりにした子供たちは、この物語から「世の中の不条理」を学ぶことができるかもしれないが…
なお、この「カエルの王子」は意外なほど、インターネット上に詳しい情報が載っていなかったが、トラックバックさせていただいたこのサイトは、とても参考になった。