1414 逮捕されたけど

定点観察

奈良の女児誘拐殺人事件の犯人が年末にようやく逮捕された。前科もあるし周囲に”成果”を吹聴していたというくらいだったらしいから、もっと早く逮捕できなかったんだろうかという疑問が生まれたと同時に、また、どうしようもなく「つまらない奴」に殺されてしまった女児のご両親や関係者の無念さを感じずにはいられない。こういった事件が起こるたびに書いているような気がするけれど、せめてこういった事件から何かを得られないかと思う。なにかひとつ反省でも、今後の対応策でも考えられれば、まだ”まし”だなんて思うのだが、今回の犯人の場合も、どうも何も得られなそうな気がしてしょうがない。どうして、こういう人間になっていったのだろうか?予備軍がまだまだいるんじゃないか?どうしたら被害を防げるのか?自衛するしかないのか?殺されるのは単なる不幸なのか?考えれば考えるほど虚しくなってくる。結局逮捕されても「逮捕された」という事実だけで、それ以上でもそれ以下でもないような気がする。そりゃ逮捕されるに越したことはないが、犯人逮捕時の奈良県警の会見、そんなに嬉しそうに報告しなくてもいいんじゃないかと思えたのは、僕だけじゃあるまい。(2005.1.4)

Posted by ろん