874 アンマン空港爆発事件
毎日新聞のカメラマンが、イラク戦争から持ち帰った”おみやげ”の爆弾で、空港職員を死傷させた事件。事件後、謝罪に行った毎日新聞の幹部たちに対する、遺族の姿勢に驚かされた。「亡くなったことについては、もちろん忘れることはできないが、訪問してくれて大変感謝している」というのだ。家族が亡くなっているのにもかかわらず、ものすごく冷静に事実を受け止め、判断している。容疑者の保釈にも同意している。これは、たまたま亡くなられた方の家族の性格なのか、それともお国柄なのか・・・もちろん、今回の事件においては、毎日新聞はできうる限りの誠意を見せようとしているので、その気持ちをくみ取ってくれたのかも知れない。事件後すぐに記者会見を開き、事態が判明してきた段階で、幹部はもちろん社長も謝罪に訪れ、現地の新聞に謝罪広告を載せている。この事件からできるだけ多くのことを学ぶことで、空港職員の死を無駄にしないようにしようという姿勢は、近年のマスコミの起こした事件の中では、ぼくは評価したいと思う。