853 資本主義社会の功罪?
競争社会だとよく言われる。資本主義にあって競争というのは欠くことのできないことであり、それはすなわちいまの日本の社会にそのまま当てはまることだ。例えば、リストラで会社をクビになってしまうのは、その会社が競争に打ち勝つために行うわけで、まぁ、やむを得ない(そう簡単に割り切れるものではないけど)。また、取引先や、ライバル会社の動き、親会社の意向によって、不本意ながら従わざるを得ないこともあるだろう。◆社会が大きく複雑になってくると、いまの自分の境遇が、どういう理由から変化するのかというのは、なかなかわかりにくく実感しにくいような気がする。同じ通勤電車に乗り合わせた見ず知らずの他人が、自分の人生を大きく変えてしまう存在であることだって十分あるのだ。競争相手を人間としてとらえてしまうと、個人的に憎しみが生まれることもあろうが、特定しにくくなってしまうことが、資本主義のメリットの一つとして考えてみるか、デメリットとして考えてみるか・・・?