659 H-IIAロケット

定点観察

H-IIAロケットが無事打ち上げに成功したようで、なによりだ。◆H-IIAを構成する30万ともいわれる部品が、ほぼ完璧に動作しなければならないという条件は、相当なものだ。◆良品率99%ではまったく話にならない。表現を変えれば3000個が不良なわけで、これでは宇宙はおろか、宙に浮くことすらできないだろう。これが有人月面着陸のアポロ計画では、製品の品質管理を現す表現として「6・9」と言われた。これは9が6つ並ぶ99.9999%の良品率を目指した。なんと100万個に1個の不良しか認めないという厳しさだ。◆そうはいっても、不良は出たりトラブルは起こる。それをリカバリすることも、もちろん事前に考えておくが、そのリカバリするための部品も不良である可能性があるとすれば、できるだけ良品率をあげる必要が出てくるのは当然のことと言えよう。◆とにかく我が国のH-IIAロケットは、3回連続して打ち上げに成功し、なんとか引き続き開発が進められることになりそう。

Posted by ろん