583 戦いを終えて・・・

定点観察

たいていの人は、「よくやった」と声をかけてあげることだろう。欲を言い出せばきりがない。高校時代の友人が言っていたことだが、そう、「勝ち点1で喜んだあの日を忘れてはならない」のだ。そして、「ワールドカップ初勝利を決めて、大喜びした日のこと」を忘れてはならない。また新しい目標ができたのだ。その喜びをかみしめよう。「優れた者が必ずしも勝利を収めるとは限らない」・・・それが、ワールドカップという舞台らしい。◆なぜに、日本人が急にこんなに興味を持ったのか?と、ちょっと不思議だったと、先日のこの項でも書いたのだけど、なんとなくわかった。日本にとっての、久しぶりの自信を持てる話題だったからだと思う。最近は、自信を失うような話題があまりに多すぎる。中国の日本総領事館への亡命事件、食品の無認可添加物、格付け会社による格付けの引き下げ・・・いずれの事件も、なにかちぐはぐで、すぐに対処できるような問題ばかりが起きていた。そんなところに、世界と対等に戦っている、青い戦士達がいれば、それを応援するのも無理はない。◆でも、昨日は、その応援の空気がこれまでとは違っていた。14日のチュニジア戦と明らかに違っていたのだ。応援する側にもどこか慢心したところがなかったか?その空気が選手たちにも伝わったのかも知れない。分析するのは、このくらいにして、しばらくゆっくり休んで、また、新しい目標に向かって頑張って欲しい。そして、日本人にまた、新しい勇気を与えて欲しい。

Posted by ろん