511 判決を聞いて。

定点観察

西武線ホーム暴行死事件で求刑懲役6年に対し、懲役5年判決(東京地裁)、元中学教諭に求刑懲役12年に対し懲役6年=中国道の中1少女放置死事件判決(神戸地裁)・・・いずれのケースも、驚くほど軽い判決だった。前者は、電車内で奥に詰めるように言っただけで殺されてしまったことに対して、5年の懲役で「済んでしまう」わけだし、後者は、いくら援助交際で悪い男に付いていった方も責任があるからと言って、刑が減軽されてしまうというのは、理解できない。◆これが一般的な感情とどれだけの乖離があるのかは、よくわからないけど、少なくとも「殺してしまった」という事実に対しては、「軽い」という印象はするのではないか?◆亡くなった方や遺族の気持ちを考えれば、なおさらだと思う。死刑廃止については、さまざまな意見がある。人の命を国家が奪うと言うことは、非常にシンボリスティックなことだから、議論の対象になりがちだが、もっと考えなければならないのは、全体的な刑罰のバランスというものではないだろうか?なかかな日常生活で考えることは少ないけど、こういう判決が出たときくらいは、少し考えてみるのも悪くないと思う。

Posted by ろん