487 命を懸けた仕事

定点観察

ここんところ読んでいるのは、先々週から図書館で借りた「プロジェクトX」。NHKで、毎週火曜日午後9時15分からの番組が元になっていて、結構な人気があるのだという。以前から見たいなと思っていたが、当然こんな時間に家に帰れるはずもなく、かといってビデオに録画するのも、日々の生活の中で忘れてしまって、見られないでいた。で、先日いつものように図書館に行ったら、単行本があったので、早速借りて読んでいる。ハードカバーで8巻まであるから、かなりの分量。◆暮らしを大きく進歩させ歴史を塗り替えてきたプロジェクトに光をあてるというこの番組で、かなり僕好みの企画で、単行本もとても興味深い。◆いつも思うことだけど、自分の仕事や夢に対してこれだけ熱くなれる人というのは、とてもうらやましい。◆以前もどこかで書いたかも知れないけど、映画「タイタニック」で泣けてきたのは、レオナルド・デカプリオやヒロインのケイト・ウィンスレットでもなく、とあるひとつのシーン。沈没する船から乗客が救助用ボートに殺到し、さらに状況が危険になっていく状況で、その整理に当たっていたタイタニックの乗組員がその場を鎮めようと威嚇のために撃った銃が、乗客の一人に当たり殺してしまうというシーン。確かにその場の混乱は落ち着いたかに見えたが、それを目の当たりにした乗客たちがその乗組員を無言で非難する雰囲気になり、なにより、人を守るために必至になってる自分が、人を殺してしまったという自責の念にかられ、あまりの重圧に耐えきれず、その銃で頭を撃ち抜き自殺してしまう。泣けた。船の設計者が「自分の死ぬ場所はここだ」と、沈没する船の船長室だったか操舵室に戻ってくるシーン。泣けた。◆自分の仕事や夢に命を懸けられるというのは、本当に心を動かされる。涙腺がゆるむぜ。

Posted by ろん