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天気予報がずれたのか、今日の東京は朝からぐずついている。こんなときは、つい気分が憂鬱になる。
昨日、名古屋にいる父の叔母さんからFAXが届いた。先日の名古屋の大雪で庭に積もる雪を見ながら過ごした日のことや近況などが、しっかりとした字で書かれていた。
近々パソコンを習いに行くという。
父の叔母さんだから結構な高齢だけど、まったく年齢を感じさせない。
昨年は、叔父さんが亡くなって心配していたけれど、元気に新しいことに挑戦する叔母さんを見ると憂鬱なんて言ってられない。
6,500人もの命と奪い、10兆円にも及ぶ被害を生んだ阪神淡路大震災から7年。
この日のことはよく覚えている。
僕は、現場から遠く離れた埼玉で、大学入試センター試験の自己採点を集計するアルバイトをしていた。
早朝、出掛けるときには、関西地方で強い地震があったというニュースだけで、ほとんど気にも留めなかったように思う。
アルバイトの時間中にはラジオのニュースが流れていて、被害の状況が次第に明らかになるにつれ、死者の数が時間を追うごとにどんどん増えていく。
ニュースの全てをラジオで聞いていたせいか、一体何が起こっているのかわからず、とても不安を感じたのをよく覚えている。
アルバイトは、結局大阪以西からの自己採点結果が入ってこないために、昼過ぎに中止となった。
あれから7年。もう7年か・・・まだ7年か・・・。