A. 板橋~下流端


A. 板橋 ~ 下流端

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 上流への旅から、しばらくして残された下流への旅に出掛ける。

11時05分

出発から

5分


ここが舞台に… [A]

こんな近所にあのいわゆる「矢ガモ」がいたなんて知らなかった。説明版によると、1993年(平成5年)2月に背中に矢をうけたカモが発見されたのがこの場所だったらしい。その後、上野の不忍池で保護され、治療を受けたとのこと。もう10年以上も前の話になるのか…

 この付近はとても歩きやすい遊歩道になっていて、緑に囲まれた快適な散歩道になっている。

川沿いの木々の多くがソメイヨシノなので、春には満開の桜が石神井川の両岸に咲き誇り、言いようのない美しさを見せてくれる。右の写真は2003年春の様子。

 

 


11時07分

出発から

7分

埼京線をくぐって…[B]

石神井川はいくつかの線路の下をくぐるが、その中でここが一番幅の狭いところかもしれない。自転車で走っていくのだから、別になんてことはないのだけれど。

ここを除けば、とても快適な道が続いていく。右の写真は、埼京線のガード下をくぐってさらに3分ほど先に進んだところ。

 

 

11時12分

出発から

12分

開けたところに… [C]

さらに進んでいくと、急に開けた場所に出る。かつて、石神井川が蛇行していた部分をそのまま親水公園として整備したものであろう。川はずっとコンクリートの壁のはるか下を流れているが、ここで初めて水面近くまで降りることができるようになっている。

 

 

11時18分

出発から

18分


石神井川に転機が… [D]

これまでコンクリートに囲まれながらも、ずっと水面は見ることができた石神井川だが、ここでは石神井川に親しめる部分と、切り離されて遠くに行ってしまう部分との両面を見ることになる。
川は美しいアーチを持つ音無橋をくぐっていく。



川の方に目をやると、子供たちが水遊びしていた。どうもこれまでの川の水の量と異なるので、どうなっているのだろうと付近を歩いてみた。


すると、ちょっと手前で、川は二手に分かれ、どうやら川の本流は、トンネルに入っていくようだった。…ようだったと書いたのは、トンネルは、蔦のようなものでうっそうと覆われて、ほとんど見ることができなかったからだ。左の写真はわかりにくいけど、本流を上からみたもので、さきほど見た子供たちの遊ぶ方は、写真奥で右に分かれている。おそらくかつての石神井川の流れを利用しているのだろう。

 

 

11時42分

出発から

42分

古い流れをたどっていくと…

本流はトンネルに入ってしまってたどることができなくなったので、かつての川を追っていく。さきほどまでの緑に囲まれた様子とはうってかわって、またまた都市河川の雰囲気を醸し出すところに出てきた。川の真上に王子駅の入口がある。

 

 

11時49分

出発から

49分


再会・・・[E]

王子駅を横切ると、駅前のバスターミナルやそのはずれに、都電の電停があったりで、川の存在などまったくわからなくなってしまう。地図を頼りにビルのあいだを抜けていくと、開けた場所に出てきた。首都高速中央環状王子線の工事現場に出てきた。地図ではこの真下に、石神井川が流れていることになる。

この先。首都高速と石神井川は立体交差を繰り返す。工事のためということもあるのだろうが、これまでのように川に沿って進んでいけるような道がなくなってしまう。

 

 

12時06分

出発から

1時間6分


いよいよクライマックス… [F]

石神井川と首都高速の”ランデブー”が続く。自分も仲間に入れて欲しかったが、それを認めないかのように平行する道がない。仕方なく、できるだけ近い道を探しながら、橋を何度も渡りながら、先に進んでいく。


そしてついに、石神井川の下流端である隅田川に到達した。やはり到達しているその場所まで行くことはできず、遠くから眺めることしかできなかったのは残念。

全長25kmと言われる石神井川はここで終わる。

 

 


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2003.7.12

Posted by ろん