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旅行

太陽の塔と桜をもとめて



2006年4月7日


今回の出張の目的である打ち合わせは、だいたい昼頃に無事終了。
本当に“無事”かどうかは、実は予断を許さないのだけれど、今のところはどうしようもない。

で、このまま帰っても東京に着くのは夕方だし、あまり仕事らしい仕事もできないだろう…という判断のもと、しばらく、このあたりに滞在することにした。途中までは、今回一緒に出張で来たエヌちゃん(仮称/男性)と行動を共にする。
大阪空港から乗ったモノレールの途中駅に「万博中央公園」というのがあること思い出して、まずはそこに行ってみることにした。目的は何と言っても「太陽の塔」。わが国の万博の原点と言ってもいい日本万国博覧会(大阪万博)の、もっとも有名なシンボルである、太陽の塔は、一度自分の目で見ておきたかったのだ。

モノレールの駅からも塔の一部が見えた。駅を出てモノレールの橋脚をくぐり、中国自動車道を渡ると、だんだんのその勇姿が大きくなるにつれ、僕の気持ちも徐々に高ぶってきた。
万博記念公園に入園すると、太陽の塔が真正面に立つ感じで我々を出迎えてくれた(ような気がする)。まずは、思う存分写真を撮る。澄み切った青空と清々しい気温で、感動は最高潮に。なんだろう、この嬉しさは…


万博記念公園をあとにして、続いていったのが「EXPOホール」というところで、これは大阪万博で実際に展示されていた内容や当時の資料などを見せてくれる施設。もう少し当時の様子が分かるような内容だったら、もっと面白いのになぁ…なんて思った。

太陽の塔にしても、EXPOホールにしても、もうちょっとじっくり見たかったが、急いで後にしたのには訳がある。
一年に2回しかない、京都御所の一般公開がちょうど今やっているからだ。モノレールと阪急線、市営地下鉄を乗り継いで、御所の最寄り駅である今出川駅へ。最初、最寄り駅が河原町と勝手に思いこんでしまって、そのまま乗り過ごしそうになったが、たまたまホームに貼り出されていた案内を見て、慌てて電車を降りた次第。さらに公開時間も午後3時までだったということも、この貼り紙を見て知った。時間はすでに2時半を回っていた。あまりの計画性のなさに自分でも情けなくなった。変なところで気が大きいというか、大らかというか、ずぼらなのだ。

警備の馬にびっくりする犬

左近の桜と右近の橘

とにもかくにも、無事15時前に御所に入ることができた。御所は桜の見どころがたくさんあるものと勝手に思っていたのだが、特にそういうわけではない感じだった。まぁ考えてみたら当然なんだけど。

歴代の天皇が学んだ場所

実は桜はそんなに多くない

エヌちゃん(仮称/男性)と別れ、僕はとりあえず清水寺方面に行ってみることにする。とりあえずバスに乗らなきゃ…と、清水寺方面に行くバス停までかなり歩いて、10分ほど待ったのちにやって来たバスに乗り込むが、ひどい渋滞でなかなか進まなかった。今から考えれば、地下鉄か何かでもっと近いところまで行って、それからバスに乗れば良かった…とは思ったが、こんなに渋滞しているとは思わなかったし…仕方がない。

ようやく清水道バス停に着いたのは、17時になろうかという時間だった。そこから清水寺までは数百メートル。スーツに革靴姿で万博記念公園〜京都御所と歩き回ってきたのでかなりくたびれた。平日にもかかわらず、たくさんの人たちでいっぱいだった。

”清水の舞台”の前には、ちょうど桜が見頃を迎えていた。あたり一面という感じではなかったけれど、夕日に映えてとても美しかった。

かなりの逆光なので、写真になるときれいに写らない。


清水寺では、このあと、夜間公開をしているとのことだったが、同じところにいるのもちょっとつまんないので、どうしようかなぁ…と思いながら歩いていたら、この近くにある「高台寺」というところで、夜間特別拝観をやっているとポスターで見かけたので、行ってみることにした。

日も暮れてあたりはすっかり暗くなった。高台寺までの道の脇に咲く桜もライトアップされてきれいだった。で、やっぱり大勢の人たちで、受付には行列ができていた。

庭園内の随所でライトアップされて幻想的な雰囲気。その中でもしだれ桜は、まさにクライマックスと言ってもいいかもしれない。でも、写真だとうまく写らないのだ。カメラの性能もあるし、写す人間のテクニックというのもあるのだけれど…

そろそろ出発しないと東京に帰れなくなる…ということで、かなり名残惜しかったが、急いで京都駅に向かうことにする。

バスを待ったが、相変わらず渋滞がひどく、時間通りにバスも来なそうだったので、タクシーを拾う。

タクシーの運転手にいつもこんなに混んでいるのかと聞いてみたら、やはりこの時期はいつもよりも混んでいるらしい。もちろん各寺社で行われているライトアップのイベントのためだ。

さすが小回りのきくタクシーは早い。そんな話をしているうちに、あっという間に京都駅へ。
取材 2006/4/7
作成 2006/4/10